高齢者見守りサービスの料金相場や24時間見守りが必要な理由をご紹介

高齢者見守りサービスは、離れて暮らす家族や仕事などで外出中の家族が、高齢者の安否や安全面を確認するためのサービスです。具体的なサービス内容は会社によって異なるものの、高齢者の生活と家族の安心をサポートします。

具体的には、カメラによる24時間監視体制や緊急時にボタンを押すと駆けつけてもらえるサービスのほか、定期的に訪問や電話をするタイプや、家電と高齢者見守りサービスが連携しているタイプもあります。電源を入れて使用することで、安否確認できるサービスもあります。

高齢者見守りサービスには、センサー型や訪問型など様々なタイプがあります。

こちらでは、タイプ別に料金相場をご紹介いたします。

◇ センサー型

センサーを設置して見守るサービスです。何らかの異常があった場合には、家族のスマートフォンなどに通知が送信されます。

センサー型の見守りサービスには様々な仕様のものがあり、人感センサーでの人の動きを検知するほかに、家電のオンオフ確認やテレビメッセージ機能などがあります。

監視されているという感覚にならない見守り方法なので、利用の対象となる高齢者の精神的負担になりにくいことがメリットと言えるでしょう。

料金は会社やサービスによって異なるものの、相場としては月額料金が約3,000円です。初期契約料や機器代金が必要になる場合もあります。

◇ カメラ型

カメラ型見守りはカメラを設置し、スマートフォンやタブレットなどで様子が確認できるサービスです。24時間体制で監視できるので、いつでも様子を確認することができます。

カメラを通して会話できるタイプもあります。何かあった場合に、すぐに対応できるのがカメラ型のよいところです。

しかし、常にカメラがあるため、見られることに抵抗がある方はストレスを感じてしまうでしょう。中には、「監視されている」と感じる方もいます。設置する際は、見守りの対象者とよく相談し合っておかなければなりません。

料金はカメラのタイプによって異なります。カメラを購入するタイプのほか、業者と契約して毎月払っていくサブスク型もあります。

カメラの購入だけのタイプの相場は5,000円～2万円ほどで、業者と契約するタイプは月額約3,000円です。このほか、初期契約料や設置料などが必要になる場合もあります。

◇ 訪問型

訪問型見守りは、自宅に訪問するサービスです。専任のスタッフが毎月、高齢者の自宅を訪問して生活の状況や相談などを聞き取ります。記録した聞き取りの内容は、メールや郵送などの手段で家族に伝えます。

見守り対象である高齢者とスタッフが対面で会話できるため、孤独感の軽減も期待できるでしょう。

認知症の改善や運動不足解消を目的として、脳トレーニングや体操などのサービスを提供する業者もあります。

ただし、訪問は基本的に1ヵ月に1回なので毎日状況を確認することはできません。緊急時の対応には適していないと言えるでしょう。

料金の相場は、毎月1回の訪問で約2,500円です。訪問回数が増えたりオプションを追加したりすると、多少料金が変わります。

◇ 緊急時通報型

体調が悪くなった際にボタンを押すと、スタッフが駆けつけるなどの対応してもらえるサービスです。

体調不良時は、救急車を呼ぶことが難しいケースもあります。通報型見守りの場合、ボタンを押すだけで駆けつけてもらえるため、電話が使えなくても安心です。

ただし、あくまでも緊急時に特化したサービスという点には注意しましょう。定期的に健康状態や安否を確認したいときには、向いていないかもしれません。

料金の相場は、月額2,000円～3,000円ほどです。料金はそれほど高くはないものの、活用する機会がない場合には無駄に感じてしまうかもしれません。駆けつけた場合には一度の駆けつけに料金が設定されている場合もあります。

また、機器を設置する場合には別途初期費用が発生します。

高齢化が進み、高齢夫婦だけの世帯や高齢者の一人暮らし世帯が増えてきています。また、子ども世帯と同居している高齢者が、日中は一人だけで過ごすケースもあるでしょう。

高齢者は悪質商法や窃盗犯のターゲットにされやすいと言われています。また、高齢者は急な体調変化も心配です。

離れて暮らしている、仕事で不在がちなどの理由で、高齢な家族が心配という方は少なくありません。そんな家族に代わって高齢者の生活をサポートするために、近年では様々な会社が見守りサービスを行っています。

以前からある警備会社の駆けつけサービスのほか、インターネットや電話回線を使った製品・サービスなど、バリエーションが豊かです。こうした様々な見守りサービスから、家庭のニーズに合うものを選ぶことができます。

高齢者の一人暮らしの問題点は、助けを呼べないということです。外出先であれば、体調が悪くなったときに助けを呼びやすく、周囲の人が助けてくれる可能性もあります。

しかし、家に一人でいるときに転倒したり、意識を失うなどの非常事態が起きたりしたときは、誰かが気づきづらい状況です。

一人暮らしの高齢者の中には、認知症を患っている方もいます。本人や家族も気づかない間に、日常生活に支障が出るケースもあるでしょう。

子ども世帯が高齢者と同居する理由の一つが、高齢者の一人暮らしを心配するケースです。

しかし、同居は食事や睡眠時間など様々なことで気を遣わなければなりません。夫婦の共働きが一般的になり、家事と育児と仕事で精神的にも体力的にも余裕がないという家庭も増えているようです。

また、住み慣れた場所を離れて家族と同居するより、一人暮らしのほうがよいと考える高齢者もいます。

緊急事態はいつ起こるかわかりません。センサーや非常通報ボタンなどで24時間対応する、様々な高齢者見守りサービスが注目されています。