見守りセンサーは独居老人・高齢者の安全を守る！メリット・デメリット

近年「見守りセンサー」が話題になっていて、注目度も高まっています。在宅介護をしている方だけでなく、離れた実家で暮らす両親の緊急時に対応できるよう利用する方も増えてきています。

見守りセンサーとは、介護施設や家庭での介護に使用でき、介護される高齢者がベッドから起き上がったり手足がベッドからはみ出したりした際に知らせるシステムです。シルエットで判別するので、プライバシーが守られるのも安心です。

高齢者のための見守りサービスは、主に5種類に分けられます。どのような種類があるのかご紹介いたします。

◇ センサー型

センサーで利用者の動きを見守ります。センサー型はさらに人感センサーと家電利用状況で異常を感知するタイプの2つに分かれています。

人感センサーは、利用者の自宅にセンサー機器を設置するだけです。起き上がったりベッドから離れたりした場合や、高齢者の異変時には家族に連絡があります。利用者宅へ安否確認の電話をするサービスを行う会社もあり、要請があった場合は救急搬送の手配をします。

家電などにセンサーがつけられているタイプは、1日まったく使用していないなどの異常があった場合に、家族に連絡があるといったサービスです。いくつかの会社がサービスを提供しており、細かい流れなどはサービスによっても異なります。

監視されているという雰囲気ではないので、見守りの対象である高齢者もストレスなく利用でき、設置もしやすいと言えるでしょう。

◇ カメラ型

カメラ型は、簡易カメラを設置して高齢者の見守りをするサービスです。リアルタイムで様子をパソコンやスマートフォンで確認することができるので、異常を発見した場合にはすぐに対応できます。

カメラ型には、カメラを通して直接家族が高齢者を見守るものから、セキュリティ会社で24時間監視をするものもあります。家族による直接の見守りは、仕事中は確認ができないので、忙しい方はセキュリティ会社で管理されているものが安心できるでしょう。深夜に転倒した場合でも、すぐに駆けつけてもらえます。

リアルタイムで異常を察知してすぐに対応できることが魅力ですが、見守りの対応である高齢者がカメラで監視されているということに抵抗を感じることが多く、設置に否定的な方もいらっしゃいます。

◇ 緊急時通報・駆けつけ型

緊急時通報・駆けつけ型のサービスは、緊急時に高齢者本人がボタンを押すと、職員が掛けつけて対応するものです。状況に応じて救急車を呼ぶなどの、臨機応変な対応をしてもらえることが魅力です。緊急ボタンはペンダント型で常に身につけられるタイプのものもありますが、緊急時にボタンを押すことができなければ誰も異常に気づかないことがデメリットと言えるでしょう。

◇ 訪問・電話型

訪問・電話型は、サービス提供会社の職員が定期的に自宅を訪問や電話をすることで、高齢者の安否確認を行うサービスです。訪問したときの様子は家族に報告されます。

会話ができることが好評で、家族には話しにくい内容の話ができることや、他のサービスと比べると利用料が安価というメリットがあります。

しかし、訪問や電話以外の時間の見守りサービスがないので、緊急時に対応してもらえません。

◇ GPS型

認知症があると、徘徊など出掛けたまま居場所がわからなくなってしまうことがあります。GPS型は外で居場所がわからなくなった際に活躍するサービスです。行方がわからなくなってしまった高齢者の居場所を特定できるGPS型の見守りサービスは、日々の見守りというよりは、緊急時に使用するサービスです。

在宅介護の場合、家族にも仕事や自分の時間は必要なので、24時間付きっきりの介護は現実的ではありません。しかし、目を離したときにベッドから落ちてしまったり、黙って外に出てしまい徘徊してしまうこともあるでしょう。そのようなときに見守りシステムを使うことで、家族は安心して生活をすることができます。

見守りセンサーは、寝たきりではなく介護レベルもそれほど高くない、ある程度自立した生活ができている高齢者に向いていると言えるでしょう。

介護用品として使われることも多いですが、介護保険は適用されず全額自己負担になります。複数のサービスを利用する場合には、無理のない範囲で利用することが大切です。

独居老人や高齢者の方に対する見守りサービスは様々な種類がありますが、こちらではそれぞれのサービスのメリットとデメリットをご紹介いたします。

◇ センサー型

メリットは利用する方の生活を乱すことがないので、普段どおりの生活ができます。普段どおりの生活をする中で安否確認ができ、監視されていると感じにくいためストレスを感じにくいことがメリットです。

デメリットは、家電など利用状況によって異常を知らせるタイプでは、一定の期間利用がない場合に異常を知らせるため、リアルタイムでの通知ではありません。

◇ カメラ型

リアルタイムでの状況だけでなく、録画したものを見られます。異常に素早く気づくことができるのが最大のメリットです。

デメリットは、監視されていると感じるために抵抗を感じやすく、拒否されやすいことです。

◇ 緊急時通報・駆けつけ型

24時間365日対応が可能なので、緊急の際にはすぐに対応できます。体調不良だけでなく、強引な訪問販売などにも対応しているので、何か起これば駆けつけてもらえるという安心感が得られるでしょう。

デメリットは、突然倒れるなど自分で通報ができない場合には、発見が遅くなってしまう点です。

◇ 訪問・電話型

訪問型は直接来てもらえるという安心感があります。訪問型も電話型も会話を楽しめるので、孤独感から解放されると特に独居老人に好評なようです。

定期的なサービスなので、日常的な見守りではないことがデメリットと言えます。人と関わることが苦手な方にとっては煩わしいサービスであり、電話型は耳が聞こえづらい方は利用しにくいです。

◇ GPS型

居場所がすぐにわかるので、徘徊などが発見しやすいことがメリットです。身につけていないと使えないことと、必要とするときに電源が切れてしまうと使えないことがデメリットです。