福島市のインプラント歯科医院(論文作成も手伝っています)



SHARP Mebius PC-CB1-M5 修理/改造

ジャンクとして購入。熱でCPUが劣化し、LCDに不具合がある個体である。

デバイス
(1)PCMCIA
Texas Instrument PCI-1410 Cardbus Controller
(2)USB
Via USB Universal Host Controller
(3)SOUND
Advance AC`97 Audio for VIA(R)Audio Controller
(4)DISPLAY
S3 Graphics Twister K
(5)NIC
VIA Rhine II Fast Ethernet Adaptor
(6)MODEM
HSP56MR
(7)Chipset
VIA ProSavage KM133/KN133
North:VIA VT8365
South:VIA VT8231
詳しい情報

Windows 2000 のインストール(Win2000 Win2K)
(1)種々のドライバ
ドライバは、PC-CB1-M3とある程度互換性があるようであるので、
以下から、ダウンロードする。
http://support.sharp.co.jp/mebius/detail/PC-CB1-M3/windows/2000pro/confirm.asp
以下の順番でインストールすること。

Chipsetドライバ
AGPドライバ
サウンドドライバ(http://www.viaarena.com の vinyl_v700b.zip を使った方が良いかも)
LANドライバ
モデムドライバ
パッド型ポインティングデバイスドライバ

ディスプレイドライバは、AGPドライバ直後に入れるのだが、
このディスプレイドライバでは駄目だった。

(2)ディスプレイドライバ(S3 Graphics Driver Twister)
http://wenda.tianya.cn/wenda/thread?tid=20a6eb24c4639272&clk=wttpcts
の書き込みにある通り、
http://downloads.viaarena.com/drivers/video/Twister/139412NoHotkey.zip
だとうまくいった。

(3)PowerNow
これは不安定なので、使わないこと。
コントロールパネルの電源オプションを「自宅または会社のデスク」にする(「ポータブル/ラップトップ」にはしない)。

修理箇所
以下を修理/改造したら、安定して動作するようになった。
(1)電源コネクタ(多分、外径5.5mm/内径2.1mm)
中心のポール(+)が正しくカシメられていないので、ブラブラしている。このコネクタは取り外して電源ケーブルを直に半田付。
ホットメルトによる固定。コネクタの設計ミスか、手抜き設計。
(2)ヒートシンク
CPUヒートシンクを固定するネジを、ネジ止めするとファンが回転しない。ネジを外し た状態だとFANは回る。
ヒートシンクには、CPUのコア以外には接触しないようにするための黒い絶縁シートが貼ってあるが、それが破れている。
この絶縁シートを全て剥がし、代わりにCPU全体を覆えるだけの熱伝導シートを貼った。ネジ止めしても正常に回転するようになった。
ついでに、ファンのシールを剥がして注油。

チップセットLSIが熱くなると、画面に「ザワザワ」ノイズが走るようになる(以前にも熱ストレスを受けていた個体なのだろう)。
ファンの回転はCPUの温度のみに依存しており、チップセットの熱とは無関係である。一応ファンの直下にチップセットLSIが
あるのだが、これの廃熱が間に合っていない。パソコン外部にFANを取り付け、常時排出するようにしたら、安定した。
(3)CPU蓋
空気吸入口以外の部分への多数の穴明けと、内側へのアルミ板張り付け。
アルミ板へ放熱できるように厚めの熱伝導シートを、ヒートシンクへ張り付け。
アルミ板の熱や熱風が吸入口に回り込まないように、蓋内側、蓋外側へ、ホットメルトでバリアを作成。

(4)空気排出口
目が細かすぎて排出効率が悪いので、柱が4本だけになるように、他の部分を切除。

その後、排出口のリブを全て除去した。
(4)HDD蓋
穴あけ。他にも天板、電池を取り付ける部分等、いろいろな部分を穴あけ。

(5)LCD
ご多分に漏れず、LCDヒンジ内の配線が弱く、LCDの角度をいじるとバックライトが 消えてしまう。また、電源を入れしばらくたつと特定の色がざわつく。
LCD右側の4本のケーブルのうち3本が途中で切れかかっていたので修理。
さらに、このコネクタのインバーター基板(高圧注意の奥)側のプラグ部分で黒の電線が切れかかっていたので修理。
このケーブルそのものの劣化が進んでいるようである。左ヒンジ部にあるケーブルはそれほど痛んでいない。
バックライトが消える現象と、特定の色がざわつく現象は無くなった。

(6)CPU
Athron 1700+ に換装。CrystalCPUIDを使用すると最大1.4GHz(100MHz×14倍)で動作するが、とりあえずは、
1.1GHz(100MHz×11倍)で動かしている。CPU換装後何もしない状態だと1.1GHzとなる。

分解

裏面のネジ全部だけでなく、CPUファンカバー内にある1本、CPUファンの奥の1本 のネジを外さないと底板が取れない。
LCD前面枠(Sharp Mebius と記入されている)は、下の2本のネジを外してから無理矢理外すしかない。
タッチパッドのフレキケーブルコネクタのロック解除は、茶色の部分を上に跳ね上げる方式。
電源スイッチ、HDD-LED等は、キーボードに一体となっている。LEDの並びにネジが2本あるのでこれも外さないとキーボードが外れない。
CDは、CR-177-D。

ワウフラッター(Wow and flutter
Win Amp でも、Windows Media Player でも同じなのですが、音声ファイル再生中にHDDアクセスがあるとなぜかワウフラが発生します。
特に酷いのが、Windows update の最中です。やはり、チップセットが熱で劣化してるんでしょうか。
デバイスマネージャーから、Via Bus Master IDE Controller のドライバを Microsoft Windows Update が探し出したものにするとワウフラが少なくなるようだ。


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